ソフトクローをご存知ですか

猫の爪にかぶせるソフトクローという商品をご存知でしょうか。猫の爪にはめる指サックみたいなもので、ネイルキャップと呼ばれます。

ソフトクローとは何か

アメリカで開発されたプラスチック製のネイルキャップです。接着剤で猫の爪にかぶせて使います。猫や犬が自分自身や家具を傷つけるのを防ぐ目的で開発されました。

こういうやつです。[広告]

猫の爪は放っておくと剥がれ落ちますが、ソフトクローを着けている場合はソフトクローごと取れます。だいたい1か月くらいです。ただ、爪によって剥がれる時間が違うので、2カ月持つ場合もあれば、数週間の場合もあります。

「猫が飲み込んだとしても全く無毒・無害です」とうたっていますが、消化できないのでそのまま排泄されます。サイズ的に腸を傷つける恐れは殆どないと思いますが、それでも誤飲しないに越したことはありません。

また、ソフトクロー自体は柔らかいのですが、爪と一緒に剥がれます。つまり、爪のささくれがくっついたプラスチックになります。それを誤飲すると腸を傷着ける可能性はあると思います。

ソフトクローの何がいいのか

公式ページでは以下のような場合にソフトクローを勧めています。

  • 猫の爪とぎで大切な家具、カーテンやカーペットを傷つけられた
  • 猫のいたずらで引っ掻かれてけがをした
  • 猫が自分の傷を引っ掻きなかなか治らない
  • 爪の除去手術をするには、猫が小さすぎる
  • 爪の除去手術をするには、猫が老齢でリスクが高い
  • 頻繁な猫の爪切りが面倒
  • 猫の爪とぎのしつけがうまくいかない
  • 猫の爪にもおしゃれをさせたいがうまくできない

正直なところ家具の心配するくらいなら猫を飼うなと言いたいですが、気持ちはわかります。うちのソファも壁もズタズタです。ただそれはやはり飼い主が覚悟するべきことであって、猫に細工するのはなんだかなあと思います。

更にこんなことまで言っています。

猫はソフトクローにすぐに慣れますし、大半の猫はソフトクローを装着していることすら気が付かない程です。

実際着けるとわかりますが、爪の厚さが3倍になりますので明らかに違和感あると思います。爪の出し入れもスムーズにできません。比較的早く慣れるというのは本当ですが、個人的には賛同しかねます。

ただ、1つだけもろ手を挙げて賛成できるものがあります。

猫が自分の傷を引っ掻きなかなか治らない

これです。特に耳や顔回りを痒がる猫の場合、掻き方にも依りますが、ソフトクローがあればエリザベスカラーを着けなくて済む可能性があります。エリザベスカラーに比べたらソフトクローなんて取るに足りません。

猫の爪は凶器ですから、猫自身もあっという間にズタズタになります。本当に痒い場合、皮膚が破け、血が出て、肉が裂けても掻くのをやめません。搔きむしった箇所の神経が過敏になって、触れると激痛が走るようになってようやく掻くのを止めますが、もはや心身ともにボロボロです。重度のアトピー性皮膚炎の方はよくわかると思います。

ソフトクローはこういった状態を回避できる可能性があります。

ソフトクローの使い勝手

1年ほど使っていたのですが、使い勝手は非常に悪いです。まず装着の手順が煩雑です。

  1. 猫の爪を切る
  2. ソフトクローの中に接着剤を入れる
  3. 猫の爪の上にソフトクローを装着する
  4. 10秒くらい押さえて爪とソフトクローを定着させる

はい。やはり面倒です。この接着剤の容器が非常にいまいちでして、かなり使いづらいです。具体的に言えないのでもどかしいのですが、アメリカな感じの雑な接着剤容器なのです。日本製に慣れると耐えられません。

そこでおすすめなのがアロンアルファです。少量でよく付くのでかなり楽になります。その分、失敗すると取れなくなってしまうので慣れが必要なのですが、標準でついてくる接着剤にもういや!っとなったら試してみてください。

また、爪がはがれる時期もバラバラです。すべての爪に同時にソフトクローを着けても、取れるのは1個ずつバラバラです。爪の伸び方が違ったり、接着剤の付き方が違ったりするからです。床にソフトクローが落ちてたり、うんちの中にソフトクローが混じってるのを見つけて、「あ!取れたんだ」と気づきます。

まあ、一度やってしまえばそこまで手間でもないのですが、慣れるまでは接着剤の量からして苦労すると思います。あと、一人でやるのはかなり厳しい作業です。猫を抑える係とソフトクローを着ける係の2人態勢が望ましいです。

ソフトクロー注意点

着ける理由はどうあれ、ソフトクローを着ける場合に1つだけ注意してほしいことがあります。

外に出る猫にはつけないでください

猫にとって爪は道具であり武器です。木に登るにもダッシュするにも、敵と戦うにも必要です。爪が役に立たない状態になってしまうと、それこそ死ぬ確率が高くなります。外に出すのであればソフトクローは着けてはいけません。ソフトクローを着けたら外に出してはいけません。

ソフトクローまとめ

どちらかというとマイナスなことばかり言いましたが、比較的容易に猫の爪を無力化できるソフトクローはかなり偉大です。まあ、いろいろ言いましたがソフトクローを着けた猫は正直なところ少し可愛いです。

普段は着けなくてもいいですが、いざという時のためにソフトクローの存在を知っておくと役に立つかもしれません。

個人的には不満ですが、例えば人間の赤ん坊と一緒にいさせるとき、猫は爪を出さないように気をつけるはずですが、それでも100%ではありません。ソフトクローは大いに役立ってくれるでしょう。