皆さんはエリザベスカラーってどうしてますか?実は様々な種類があるエリザベスカラー。色々なエリザベスカラーを試してきた結果、これだと思うものを今回はご紹介します。
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そもそもエリザベスカラーってなんだ
傷口や体を舐めないように、首の周りにエリマキトカゲの襟みたいなのをそう呼びます。由来はイギリスのエリザベス朝時代の衣装からです。大抵の猫は避妊や去勢手術をした場合に最初につけることになると思います。小さな体にエリザベスカラーを着けた姿はなんとも痛々しく切ない思いをした飼い主も多いでしょう。
エリザベスカラーに求められるもの
- 傷口や体を舐められない程度の大きさ
- 外れない頑丈さ
- 猫が快適に暮らせる軽さ
- 周囲が見える透明度
この4点が外せない要素だと思います。可愛さは飼い主の自己満足なので、エリザベスカラーに可愛さを求めるのはやめましょう。
このうち、個人的に重要視しているのが3つ目の軽さです。頑丈なエリザベスカラーは多いのですが、留め具に金属を使用していたりして重いのです。重さというのはちょっと持っただけでは大したことないと思うのですが、長期間装着するとじわじわ猫を苦しめます。装着したときに重みで首が垂れるような重さのものは避けるべきです。
本当は外れないというのが最重要なのですが、これはサイズが合っているかどうかが全てです。きつくないけど外れないというのは猫によって異なります。一番良いのは留め具の位置がいまいちの場合、穴をあけて位置を変えたり、留め具は使わずにテープで留めることです。見た目は多少汚いですが、これが一番フィットします。
透明度については賛否あるかと思いますが、個人的にうちの猫を観察してきた結果、やはり透明度0のものは見ていて危なっかしいです。自分がつけることを考えたら透明じゃないものは不安でたまりません。
エリザベスカラーの材質はプラスチックが良い理由
最近では布やメッシュなどの軽くて柔らかい素材もありますが、猫だと材質はプラスチックが良いです。軽さと透明感と丈夫さ、そしてメンテナンスのしやすさはプラスチックが一番です。
猫の性格や病状にもよるのですが、かゆみがある場合などは猫も必死です。柔らかい素材だと自分で折り曲げて何とか舐めてしまいます。犬はそれほど体の自由が利かないので布でもいいかもしれません。
それから、吐く猫は多いです。吐いた場合にエリザベスカラーを洗うことになるのですが、布やメッシュでは難しいです。プラスチックであれば軽い汚れは水洗いのみで済みますし、洗剤で洗ってもへこたれません。何よりすぐ乾きます。
また、猫は足も顔まで届きます。布のような素材だと破けてきます。爪が引っ掛かって外れなくなる場合もあります。猫のエリザベスカラーの場合、爪に強い材質であることは必須条件です。
布製やメッシュ性の場合、マジックテープ着脱式のものも多いですが、これも猫とは相性が悪いです。猫は悪いことをしようとするときの頭の良さは想像以上のものがあります。いつの間にか外してることも多いです。
おすすめのエリザベスカラー
上に画像も貼っていますがこれです。
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アニマルネッカー プチホック・クリア シリーズです。猫用と犬用があります。
これの何が良いかを列挙します。
- 適度に頑丈で適度に柔らかいプラスチック製
- 首の太さ別に17種類もあるため合わせやすい
- 軽いプラスチック製の留め具
- 首元にのみ最低限の緩衝材がついており軽い
- 透明なため周囲が見えやすい
- 簡素なので比較的安い
唯一の弱点は、プラスチック製留め具の耐久度です。着脱回数に依存しますが、だいたい半年毎日着脱すると、留め具が馬鹿になります。普通は半年も使うことはないと思いますが留め具が壊れた場合はテープで補強します。
私の中ではこれがベストエリザベスカラーです。もともとは、ある動物病院でもらったものなのですが、個人でも5回ほど買っています。
ただまあ、結局のところ猫に依存するところが大きいので、猫によって合う合わないはあると思います。しかし、このプチホックシリーズはとてもシンプルなので比較的どの猫にも合わせやすいと思います。
最後に注意点ですが、エリザベスカラーは絶対にゆるく着けてはいけません。1週間もすれば猫は簡単に外します。かといって首を絞めてもいけません。微妙な調整が必要です。猫のサイズを測ってからご購入されることを強く勧めます。
補足 ドーナツ型について
いつのころからかドーナツ型と呼ばれるエリザベスカラーが登場しました。私も買いました。しかしこれは合う猫と合わない猫がいると思います。
まず、首周りだけが太くなって視界はいつもと変わらないために、ご飯を食べたり水を飲むのに苦労します。ドーナツが邪魔で顔を下に下げることができないのです。よって、ご飯や水の位置を少し高いところに置く必要がありますが、その角度なども難しいです。普通のエリザベスカラーであれば、ご飯や水の容器がエリザベスカラーより小さければ普通に食べられます。(多少引っかかると思いますが)
次に、ドーナツ型は足元が見えません。足元が見えなくなるので歩くのが少し難しいです。そしてドーナツ型の大きさにもよりますが、足が耳に届きます。耳が痒い場合は使えません。
最後にドーナツ型は姿勢によって首の圧迫感が変わります。猫が良くする香箱座りだとちょうど首が圧迫されます。猫によって違うとは思いますが、うちの猫にはこれらの理由から合いませんでした。
補足 術後服について
エリザベスカラーを着ける代わりに服を着せて舐められなくしようという発想から誕生した服です。これも猫によると思うのですが、うちの場合、どんな服でも自分で脱ぎます。そして脱げないようにきつくすると動かなくなります。四肢が圧迫されて動けないのです。これらの理由からうちでは服もダメでした。
エリザベスカラーまとめ
以上、エリザベスカラーについてご紹介しましたが、目的によって正解は変わるとは思います。
例えば避妊去勢手術であれば患部が舐められなければなんでもいいわけです。全身が痒い場合は口や足が体に触れないようにしなければなりません。耳だけが痒い場合もあるでしょう。足だけ舐めないようにしたい場合もあると思います。そういった状況によって最適解は変わります。
今回ご紹介したプチホッククリアは、全身が痒い場合を想定しています。つまり、すべての用途に向いています。エリザベスカラーを着けているのは猫にとってつらい時間です。猫にとって少しでも快適なものが選べたらと思います。