慢性腎不全のための吸着剤比較

慢性腎不全になると血中の毒素及びミネラル排出が上手くいかないために、人工的に排泄の手伝いをする必要があります。そこで使用されるのが吸着剤です。しかし種類が色々ありますので比較してみたいと思います。

吸着剤ってなんだ

慢性腎不全になると困ることが2つあります。尿素窒素などの毒素となる老廃物が溜まること、リンなどの血中ミネラルバランスが壊れること。

よって、慢性腎不全になるとこれらをどうにかする必要があります。そこで登場するのが吸着剤です。尿で排出できないのであれば、これらの物質を何かに吸着させて便と一緒に排出しようという考え方です。

主に使用されるのはリン吸着剤と毒素吸着剤です。

吸着剤比較表

製品名リンクはメーカーページへ飛びます。

製品名 形状 吸着対象 成分 実勢価格/容量 1日当たり給与量
リン 毒素
コバルジン 顆粒 × 球形吸着炭(クレメジン原体) 約7500円/400mg×90包 0.1g/1kg
ネフガード 顆粒 × 植物性活性炭、アルギン酸ナトリウム、塩化カルシウム、コーンスターチ、デキストリン 約1700円/400mg×50包 0.4g/5kg
ネフガード × 植物性活性炭、アルギン酸ナトリウム、塩化カルシウム、還元麦芽糖、デキストリン、植物油脂、ショ糖エステル 約1800円/90粒 3粒/5kg
レンジアレン 粉末 × バレイショデンプン、ショ糖、塩化第二鉄、炭酸ナトリウム 約2600円/250mg×30包 0.25g/5kg
カリナール®1 粉末 × マルトデキストリン、炭酸カルシウム、グルコン酸乳酸カルシウム、キトサン、クエン酸カリウム 約2000円/50g 0.5g/2.5kg
カリナール®2 粉末 × マルトデキストリン、フルクトオリゴ糖、オレンジバイオフラボノイド、ビタミンC、エンテロコッカス・フェシウム、ビタミンB6、ラクトバチルス・アシドフィルス、葉酸、ビタミンB12 約2000円/50g 0.5g/2.5kg
PE キドキュア 粉末 炭酸カルシウム、キトサン、天然ゼオライト、ビートオリゴ糖(ラフィノース)、環状オリゴ糖(α-シクロデキストリン) 約2600円/60g 約0.5g/2.5kg
イパキチン 粉末 ラクトース、炭酸カルシウム、キトサン 約2900円/60g 0.5g/2.5kg

見ていただくとわかりますが、リンと毒素の両方を吸着してくれるのはイパキチンとキドキュアのみです。カリナールは1と2の併用が推奨されています。

各製品の特長

簡単に特徴をまとめてみます。

コバルジン

活性炭素に吸着させます。小さな仁丹のような顆粒です。食感にうるさい猫は嫌がるかもしれません。無味無臭ですが便秘になりやすいと言います。

ネフガード

活性炭素に吸着させます。顆粒と粒があります。顆粒は小さな仁丹のような形状です。こちらも無味無臭ですが便秘になりやすいと言います。

レンジアレン

パウダー状ですのでフードに混ぜやすいです。ショ糖のおかげか甘みがあり、嗜好性が高いとされています。また、与える量が少なくて済みます。

カリナール®1

パウダー状ですのでフードに混ぜやすいです。無味無臭ですが、いかにもカルシウムという味がします。うちの猫は食べたがりません。

カリナール®2

パウダー状ですのでフードに混ぜやすいです。かすかな甘みがあります。うちの猫は喜んで食べます。

PE キドキュア

パウダー状ですのでフードに混ぜやすいです。無味無臭で摂取させやすいとされていますが、うちの猫はあまり好みません。

イパキチン

パウダー状ですのでフードに混ぜやすいです。無味無臭で摂取させやすいとされています。

結局どれがいいのか

リンと毒素の両方を吸着する必要があり、ランニングコストを抑えたいのであればイパキチンとキドキュアです。イパキチンは180g版もありますので、安く抑えられると思います。

イパキチンにはラクトースが含まれますが、吸着効果は無く、甘味料としても使っていないようなのでなぜ入っているかは分かりません。一方、キドキュアには天然ゼオライトが含まれています。天然ゼオライトは活性炭のような非金属物質です。強力な吸着効果があるとされています。

後は味ですが、両者とも基本的には無味無臭です。後は猫に委ねるしかありません。食べるほうを与えれば良いのではないでしょうか。

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食べない場合はどうするか

猫が気に入らなくて食べない!とお嘆きの飼い主もいらっしゃるかと思います。ウェットフードでもドライフードでもダメな場合、3つ手段があります。

1.分量を減らして与えてみてください。

基本的に吸着剤と言うのは与えた分だけ吸着してくれます。与える量が少なければ吸着する量も減りますが、与えないよりはずっとマシです。

2.ハチミツや黒蜜に混ぜて与えてみてください

以前通っていた動物病院で教えてもらった方法です。ドロッとした粘度が高い甘いものに粉末を混ぜて、猫の口の周りに塗りつけます。猫は嫌がって舐めます。

薬が多すぎたり蜜の味が弱いと薬味になって、舐めても必死に吐き出そうとしてしまうので、薬の味を打ち消せるような味が強いものに混ぜるのがポイントです。

3.カプセルに入れて与えてみてください

空のカプセルが薬局で売っています。オブラートは難易度がかなり高いのですが、カプセルならなんとかなります。経口投与で薬を与えることができるのであれば1つの手です。

カプセルのサイズは000号、00号、0号、1号~5号まであり、5号が一番小さいです。しかし、小さすぎて吸着剤が入りきらないので1号くらいがギリギリサイズかと思います。

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