キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)とは?

キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)というのをご存知でしょうか。動物病院にピンク色の認定証あるのを見たことがある人もいるかもしれません。猫にとって良い動物病院を探すひとつの目安になりますのでご紹介します。

キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)とは

International Society of Feline Society(ISFM)という組織が認定している猫にやさしい病院のことです。ISFMはInternational Cat Careという国際的な猫のチャリティ団体の獣医学部門です。

日本でもJSFMというところが日本の公式パートナーになっています。

認定基準にはブロンズ、シルバー、ゴールドがあります。ブロンズは入院施設や手術室などのない医療機関を対象としていますので、日本にある一般的な動物病院では当てはまるところは少ないと思います。

キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)になるには

まず、ISFMの会員(isfm Practice member)になる必要があります。その後、申請すれば書類審査が行われます。現状は書類審査のみです。

キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)認定基準

非常に多くのチェック項目がありますが、以下が大きな観点です。

シルバー認定基準

  • 動物病院としての基準をみたす建物であること。
  • スタッフの猫に関する知識が豊富であり、猫への理解が深いこと。
  • スタッフが猫を扱う際には、優しく、思いやりをもって、親身に接すること。
  • クライアントからのいかなる質問にも答える「猫専門従事者」がいること。
  • 猫に優しい待合室が備わっていること。
  • 猫にとって快適な入院環境が整っていること。
  • 麻酔やレントゲン装置など適切な設備が備わっていること。

ゴールド認定基準

  • 猫専用の入院室があること。
  • 入院する猫に対し、大きくて猫にやさしいケージを備えていること。
  • 猫に“より優しい”待合室があること。
  • 猫専用の手術室があり、より高度な設備があること。
  • 感染症の猫を隔離することができ、より高レベルでの病気の管理ができること。

実際の認定基準について

実際にはもっと細かいチェックポイントがありますが、少しご紹介します。(2017年時点の情報ですので今後変わる可能性があります)

  • 獣医師は1年間に最低35時間猫の内科学と外科学に関する内容を適宜受講すること
  • 各症例の臨床経過や臨床転帰については必ず他の獣医師と定期的に検討を行い、より適切な症例管理ができるようにしなければならない。また、討論の内容や決定事項は記録すること。
  • 猫にとってストレスとなる悪臭、まぶしい光や騒音など、マイナスイメージとなるような院内の環境を最小限にする。
  • 猫と接するとき、または保定する場合には穏やかに愛情をもって接する。
  • 猫専用従事者がだれなのかをクライアントに明示しなければならない。
  • 獣医師による治療を行う場合には、全ての処置についてインフォームドコンセントを実施すること。
  • 通常の問診時間は、最低でも10分間設けること。(ゴールドは15分以上です)
  • 全ての診察の合間に、必ず手指及び機械器具の洗浄・消毒を適切に行うこと。

これらはほんの一部です。設備や機器、環境についてかなりたくさんのチェックポイントがあります。冷蔵庫を用意しろだとかこの機器を持っていなければいけないとか、犬と接触させるなだとかキリがありません。

ゴールド認定だけでなくシルバー認定でも十分に猫にとって良い病院と言えるでしょう。

キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)まとめ

猫は気ままですが、その分ストレスを感じやすい生き物です。キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)の認定は以下のような猫に対する認識から生まれています。

  • ほとんどの猫は移動が苦手です。
  • 猫は自宅の縄張りから離れると不安になります。
  • 猫は普段と異なる場所、音、匂いに対して大変敏感です。
  • 多くの猫は静かな場所に独りでいることを好みます。
  • 猫の多くはストレスに大変敏感です。
  • 猫の多くは、動物病院で犬が近くにいるだけで強いストレスを感じます。
  • 病院では、猫に思いやりをもって優しく扱う必要があります。
  • 猫が入院する際には猫特有のニーズを満たすべく細心の注意が必要です。

CFC取得は猫の診療所として国際基準を満たしている証明となります。もちろん、CFCがなくても良い病院は沢山ありますが、猫にとって良い動物病院選びの目安になりますので、知っておいて損はないと思います。