シンプリーのAmazonレビューがひどい

最高級キャットフード シンプリー|サーモン50%以上配合で健康的なのにおいしい!
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日本のAmazonでシンプリーのレビュー欄が荒れています。気持ちは分かりますが情報に踊らされず冷静に考えましょう。今回は少し辛口で書かせていただきます。

シンプリーの評価がなぜ荒れているの?

まずはこちらをご覧ください。

Amazon カスタマーレビュー

いやー。荒れています。騙されるなとか粗悪品だとか言いたい放題です。

シンプリーはもともとはただのWEB広告で売っているだけだったのですが、アフィリエイトが一般化し、比較的高額なアフィリエイト報酬のせいで一斉にプッシュされました。売るために嘘のランキングサイトなどが大量に出回り、その結果爆発的に売れてしまいました。

その反動で今は必要以上に叩かれています。そもそも全ての猫に合うキャットフードはありません。売れた母数が大きくなれば合わない猫の数も増えます。そうすると批判レビューも伸びます。当たり前のことです。どんなキャットフードにも否定的な意見があることをまずは冷静に認識してください。

シンプリーの場合、合わなかった場合に騙された感が増幅されてしまっているため、より批判レビューがきつくなります。それを見た人が通りすがりに更に批判を書き込む、という流れになります。そしてそれを見た人はそれを鵜呑みにしてまた自分で考えずに批判だけするのです。

もちろん、本当に騙されたならば黙っていろと言うわけではありません。しかし、何かを糾弾するのであれば、事実を冷静に確認する必要があります。

シンプリーは粗悪品なのか?

シンプリーの成分値を客観的に見てみましょう。日本公式サイトから引用します。

シンプリー日本公式

骨抜き生サーモン(31%)、さつまいも、乾燥ニシン(12%)、乾燥サーモン(11%)、じゃがいも、サーモンオイル(8.1%)、乾燥白身魚(6.5%)、生マス(4.65%)、サーモンスープ(2.3%)、ミネラル、ビタミン、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、りんご、にんじん、ほうれん草、海藻、カモミール、ペパーミント、マリーゴールド、アニスの実、フェヌグリーク

粗タンパク質37.00%、脂質20.0%、粗灰分9.50%、粗繊維1.50%、水分7%、オメガ6脂肪酸1.33%、オメガ3脂肪酸3.89%、リン1.32%、マグネシウム0.13%、カルシウム1.89%、カリウム0.59%、ナトリウム1.0%、 エネルギー(100gあたり)/約380kcal

サーモンを主体にしたグレインフリーフードですね。動物性たんぱく質比率はかなり高い方です。価格を抑えるための植物はサツマイモとジャガイモで、それぞれパーセンテージが書かれていないのが小憎いところですが、多い順という順番は変えられないので想像がつきます。ただ、これくらいの価格帯であれば当然の比率です。むしろ3000円台であるなら良心的な方かもしれません。

成分表も原料に比例した値になっており、肉比率の高さがそのままリンやカルシウム、ナトリウム、カロリーに反映されています。いや、ちょっとナトリウムやマグネシウム値が高すぎるかな。全体的にミネラル過剰なので泌尿器や腎臓トラブルのある猫は避けた方が良さそうです。

ただ、これらの表を見る限り粗悪品とは全く言えません。むしろ価格の割に良心的なフードだと言えます。1つの事例を持って粗悪品と言ってしまうのはあまりに短絡的です。販売数を考えれば1つの批判の裏には、数多くの実績があるはずです。

一応、否定的な意見内容について考えてみたいと思います。なお、誤解があると嫌なので言っておきますが、Amazonレビューの内容が嘘だとは思っていません。確かにそういう事実はあったのだろうと思います。しかし、それが全ての猫に当てはまるかのように書くのは賛成できないということです。レビューは結局のところ全て1意見でしかないのです。

くさいという意見について

そもそも人間が嗅いでおいしそうな匂いのするキャットフードなんてごくわずかです。何を悪臭というのかは人によりけりですが、安いペットフードほど添加物で抑えますから、腐敗臭や酸化臭はするはずがありません。魚をさばいた後のまな板の匂いを嗅いだことがありますか?正直なところ悪臭ですよ。人間用の食べ物は匂い消しも調味もしますがペットフードは基本的には行いません。臭いのは当たり前と言えば当たり前です。猫が食べるならそれでいいですし、食べないなら合わないというだけです。

食べないという意見について

飼い猫は好き嫌いが激しい生き物です。キャットフード難民をしてきた経験から言えば、プレミアムフードの半分以上は食べませんでした。食べない=粗悪というのは論理的ではありません。高ければ食べると思っている人がいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。品質が高ければ食べると思っている人もいるかもしれませんが、そんなこともありません。同じフードでもある猫は食べるし、ある猫は食べない。それだけです。

下痢や血便という意見について

フードを急に切り替えたら下痢する場合も多いです。また、原材料にアレルゲンが含まれているかどうかも重要な点です。血便は普通、誤飲や寄生虫が考えられます。また、便秘気味だったり、便が硬くても血便になることがあります。要するに臓器が物理的に傷つかないと血便は出ません。

キャットフードのせいで血便が考えられるのは、便が硬くて切れ痔になるか、原材料によるなんらかのアレルギー症状またはリーキーガット症候群です。ただあくまで想像ですがアレルギーというよりは、サツマイモは消化しにくく、特に水を飲まない猫は便が硬くなって切れ痔になるというほうが確率が高いと思います。どちらにせよその場合は合わないので変えた方がいいでしょう。

シンプリーのなぞ

日本公式ページに記載されているシンプリーの原材料ですが、実はイギリスで売っているものとは異なります。一応引用します。

Symply Pet Foods(英語)

Dried Salmon (Min. 29%)、Fresh Salmon (Min. 24%)、Rice (min. 24%)、Corn Gluten、Salmon Oil (min. 4%)、Sunflower Oil(min. 4%)、Oats (min. 3%)、Minerals、Digest、Dried Egg (min. 2%)、Whole Linseed (min. 1%)、Prebiotic MOS (min. 0.05%)、Prebiotic FOS (min. 0.05%)、Cranberry (min. 0.05%)、Glucosamine 170mg/kg、MSM 170mg/kg、Chondroitin Sulphate 120mg/kg、Additives: Amino Acids、Taurine 2321mg/kg, methionine 1000mg/kg

Protein 31% 、Fat Content 14%、Crude Fibre 1.5%、Crude Ash 8.50%、Omega-6 Linoleic Acid 2.74%

どうでしょうか。サーモンが主原料であること以外は全然違いますね。そもそも成分表も違いますし給餌量すら違うので、もはや別のフードといって良いレベルです。不審に思ったので日本代理店レティシアンのカスタマーサービスに聞いてみました。回答を以下に引用します。(引用不可のようでしたら削除しますのでご一報ください)

この度はお問い合わせありがとうございます。
株式会社レティシアンのカスタマーサービス担当でございます。

当店で販売しているシンプリーキャットフードにつきまして
シンプリー本社との表記違いでご心配をおかけしております。

イギリスで販売されているシンプリーはお米が入っており
サーモンの含有量が少なめとなっております。
シンプリー社とイギリスのペット栄養学者様との検討の末
日本のねこちゃんに合わせたスペシャルレシピに変更して販売しております。
シンプリーの元々の良さはそのままに様々な栄養を見直しておりますので
イギリスで販売されているシンプリーとは異なる原材料となっております。

以上で回答とさせて頂きます。

その他、ご質問等ございましたらお申し付け下さいませ。
今後とも株式会社レティシアンをご愛顧の程宜しくお願い致します。

土日だというのにレスポンスも1日未満で届き、非常に丁寧で好感が持てる文面です。日本の流行に合わせてグレインフリーにして肉比率を上げるためにオリジナルレシピにしているんですね。実は日本向けにオリジナルレシピを使うのは他社でも比較的ポピュラーですので、私は十分納得しました。

レティシアンについて

レティシアンfacebook

シンプリーは株式会社レティシアンというところが日本で販売しています。レティシアンが販売しているフードは以下になります。

  • シンプリーキャットフード
  • カナガンキャットフード
  • ジャガーキャットフード
  • モグニャンキャットフード

いずれも高額のアフィリエイト報酬が設定されています。だからこそ無茶な宣伝のされ方をしているのです。ひどい比較サイトでは1位から5位までにこの4つを入れる始末です。そりゃ怪しいですよね。不信感を持たれて当然ですよね。

しかし待ってください。高額のアフィリエイト報酬というのは、正直なところ1袋売れただけでは赤字になるはずです。これはテレビショッピングで良くある初回半額とか初回90%オフしかも送料込みと同じ商法です。全員に初回だけ買われるとほぼ赤字になります。製品に自信があるけれど、知名度がない場合に取る商法です。

上記の4つの商品は、客観的に見て現在の日本のペットフード事情に沿っていると思いますし、少なくとも表示上の成分は十分優れたものだと思います。アフィリエイトで売るというのも現代日本に於いては理に適った戦略だったと思います。

悪いのは誰だ?

結局のところ、シンプリーもレティシアンも悪くないと私は思います。

悪いのはアフィリエイト目的で嘘の情報を流すアフィリエイターです。そしてそれに騙されたからと言って、シンプリーを中傷するのはお門違いも甚だしいです。

最近ようやくネットの情報は嘘ばかりだという認識が広まってきましたが、それでも人は自分の信じたいものを信じます。そして勝手に裏切られ勝手に炎上しています。

確かに、結果から見るとレティシアンの広告手法によって、多くの偽情報が生まれたというのは事実です。しかしそれで広告手法を責めるのはやはり少しおかしいです。アフィリエイト社会の方が未成熟なのです。そして情報の取捨選択ができないユーザーが未成熟なのです。

もちろん、騙された方が悪いとは思っていません。しかし、怒りの矛先は製品ではなく、嘘ばかり並べたアフィリエイトサイトに向けるべきです。

シンプリーまとめ

正直なところジウィピークユーザーの私から見ても、シンプリーやカナガンは品質的にもコスパ的にも問題は見当たりません。実は私はシンプリー発売当初、こんなに売れる前に買ったことがあります。結局うちの猫は食べなかったのですが、真剣に比較検討して良いフードだと判断しました。合う猫がいれば合わない猫もいます。人の意見を鵜呑みにせずに客観的に検討しましょう。

なお、シンプリーを擁護ばかりしましたが、今私が買うかというと買いません。私は猫には肉派なのでサツマイモとジャガイモは猫には不要だと考えていますし、ミネラルが高いのも気になります。ただ、それは値段を度外視して考えた場合であって、この価格帯の製品としてであれば良質な部類のキャットフードだという認識です。